「………お前は親か!」
「はぁ?いつ誰がお前の親になったんだよ。てか、俺のことお前って呼ぶな!」
「ほら、そこ。親が“ついに親をお前って呼ぶようになったな”的な感じじゃん」
「はぁ………俺はお前の親じゃねぇよ。てか、なりたくないし」
「こっちだってあんたの子供なんかになりたくない!」
「まぁ、俺のこと“お前”じゃなくて、いつもみたいに“颯汰”って呼んでもらいたかっただけ」


───ドキッ。

な、なんなのこいつ。
それ絶対反則でしょ………。
ドキってさせるなバカ。


「あのー、もうそろそろいいかな?」
「「え?」」
「始業式始まるんだけど」
「嘘!?「「すいませんっ!」」
「これまじでお前のせいだろ」
「は?お互い様でしょ」

みんなが見てたなんて知らなかった。
しかも、彩香は笑ってるし………。
もう、最悪っ!