世界一元気で弱い俺の彼女の話


音楽は本当に退屈だった。
ぼーっとしてると、峯田のシャンプーみたいな香りが風にのってやってくる。

なにこれ幸せ。

校歌の練習があったものの、やっぱり峯田の声は小さくて聞こえなかった。
耳すませたんだけどな。

音楽が終わると昼休憩
慣れましたよ、ぼっち飯。

自分のの席でしみじみ弁当を広げると、悠太がカバン持ってやってきた。

「腹減ったねぇ」
そういいながら、当たり前のように自身の席を動かし、弁当箱を取り出した。

ですねぇ。と返し冷静を装うが、むちゃくちゃ嬉しかった。

にやけを抑えようと唐揚げに手を伸ばしたその時。
「悠太?今日はオレらと食わねーの?」
同じクラスの男子3人が俺の席を囲む。
その、なんだ。や、や、ヤンキーっぽい奴らが。

「いいわ、唯斗と食うし」
「笹島だっけ?ねぇねぇ、俺らもまぜてくんない?」

ツーブロックの怖い人がお目の前で手を合わす。
俺は快く許可した。
こわいし。

「笹島ってマジおもしれーよな」
ツーブロがいきなりそんな話題を切り出す。
「え?何がよ」
マスクしてる奴とでけえピアスしてる奴がその話題に乗る。


「笹島!鎌倉幕府を築いた人物は、だーれだ!」