世界一元気で弱い俺の彼女の話



「しおりん、次音楽室だよ!一緒に行こう!」
女子が峯田に群がる。
やっぱ人気者なんだなぁ…。

って、あー。
次音楽室か、さっさと準備しよう。

「さっさじっまくーん」

軽い口調で呼ばれ、少し驚き振り返る。
俺の後ろには、同じクラスの男子がニコニコしながら立っていた。

名前は…なんだっけ、忘れた。
茶髪の癖っ毛のチビだ。
160cmあるかないか…
これはいわゆる「可愛い系男子」だろう

「1人だろ?一緒に音楽室行こうぜ」
そう言ってまた口をふにゃっとゆるませて笑った。

素直に嬉しかった。
まともに話したのは初めてかもしれないもんだから。

「おれ相上 悠太(あいがみ ゆうた)っていいます!よろしく!」

本当に元気なやつ。
高校入って初めての友達。
スタートは遅かったものの、まだ間に合う。

充実した高校ライフを送ってやる!