「なあ、この辺って公園とかある?」
再びコンビニから出てきた春瀬くんの手には、ビニール袋が提げられていた。
「うん、ちょっと行ったところにあるよ。」
「さすが地元民は詳しいな!じゃあ、そこでやろっか。あ、アイスはゆっくり食べてていいから。」
「あ、ありがとう。」
私はそう言って、大慌てで残りのアイスを吸う。
ゆっくりでいいと言われたとはいえ、春瀬くんを待たせるなんて、私には百年早い。
春瀬くんは私の隣に腰をおろし、ビニール袋の中身を覗き込んだ。
「ロケット花火は無くて、手持ち花火だけなんだけど、いいよね?」
「うん、ふたりならそれくらいで充分だよ。」
そう口にして、「ふたり」ということを改めて認識させられた。
夜の公園で、ふたりきりで花火。
経験したことのないシチュエーションに、胸がドキドキとした。

