「詩帆ちゃん!いこ!」
「う、うん」
由美ちゃんに手をひかれ、私はしぶしぶ女子更衣室へと向かう。
本当はどさくさに紛れてさぼってしまいたいのに…
「ドッヂとか久々だわー!楽しみ!」
由美ちゃんは、私と違ってドッヂ賛成派だったようだ。
これではもう逃げられなさそう。
廊下を歩きながらふと後ろを振り返ると、永山くんの姿が見えた。
音楽プレーヤーを操作しながら、ひとりで男子更衣室とは別の方向に歩いていく。
「どこ行くんだろう…?」
彼の行く先が気になったが、私の手は由美ちゃんにしっかりと握られてしまっている。
振りほどいて追いかけるような勇気もなくて、私はそのまま女子更衣室へと連れて行かれた。

