オクターブ ~縮まるキョリ~



「はい!それじゃあ集計しまーす!」


翌週のホームルームで、学年歌の歌詞の投票が行われた。
学年全員がホールに集められ、騒がしい雰囲気の中、有志の人たちにより開票作業が進められる。


その有志の人たちの中心で動いているのは、一年生のときに仲の良かった香織だった。
香織は周りの子たちと声をかけあいながら、手元のノートにちょこちょこと書き込みをしていく。


私は自分の気に入った37番の歌詞に票を入れた。
あの後、すべての歌詞に目を通したが、あの37番の歌詞以上にぐっとくる作品は無かった。


あの歌詞はどれくらい人気なのだろう。
そして、私が作った歌詞には票が入るのだろうか。
集計作業が進められ、私の緊張は高まっていった。