気づくともう朝方の5時。
泣きつかれたみたいでいつの間にか寝ていたみたいだ。
鏡で顔を見ると目が泣いたせいで腫れている。
…この顔で行ったら驚かれるよね。
まだ学校に行くまでに時間があったので目を冷やすことにした。
しばらく冷やしているとだいぶましになり、今日の劇できちんとできる様に気持ちを入れ替えようとした。
そんなことをしていると7時になっていた。
もちろん食欲もない為、制服に着替えて今日は早めに行くことにした。
すると玄関にママが立っていた。
「行ってきます。」
「妃奈…大丈夫なの?」
「…うん。
今日はちょっと食欲なくてね。
ただそれだけだから!」
「そう…何があったか分からないけど、ママは妃奈の味方だからね。
いってらっしゃい。」
「…ありがと。
いってきます。」
ママの優しさに涙腺が緩みかけた。
涙をこらえながらいつもより早く学校へ行った。