その日から私と遊佐が一緒にお昼ご飯を食べる時間がかなり減った。
寂しいな、と思ってるのはきっと私だけだろうな…。
そんな事を思いながらご飯を食べていた。
すると武久君が話しかけてきた。
「どうかしたか?
顔、すごい暗いけど。」
「ううん、なんでもないよ。」
「あ、もしかして彼氏と飯食えねぇから寂しいとかか?
くぁー…リア充羨ましい!!
俺にも幸せわけろ!!」
「そんなんじゃないよ!!」
「んな照れんなよー。
でもまじで羨ましいわ、あいつが。」
武久君の最後の言葉だけぼそっとした声で聞こえなかった。
「最後なんて言ったの?」
「いや、なんでもねぇよ。
よし!!
食ったら練習やるぞ!!」
「…?
うん、練習しよっか。」
少しの空き時間で二人のシーンが多いため一つ一つ確認を込めて練習をしている。
この繰り返しが大切なんだよね。
やる度にその時はいいと思っていても、次やるともっといい感じなのを引き出せたりできる。
今回は遊佐も見に来てくれる…
いつも以上に張り切っていかないとね!!


