「明日から文化祭まで、時々しかこうやって一緒にご飯食べれなくなるの。」
「は?なんで?」
「部活の人達と文化祭の準備とかあるし…。
全く一緒に食べれなわけじゃないし、無理な時は遊佐にお弁当は必ず渡すから。」
「まぁ仕方ねぇか。
食えるときは言えよな。」
「もちろん!!
…仮彼女として役目果たせないけど、本当にごめんね。」
文化祭の準備だから確かに仕方ないとは思うけど、こういう関係になった目的はお互いの異性に対する牽制のようなもの。
それなのにこうやって近くにいることが出来ないというのは役目を果たせてないということになる。
…どうか切り捨てられませんように。
「……気にすんな。
弁当は変わらず持ってきてくれんだろ?
朝、門からの登校も変わんねぇし問題ない。」
「そ…そっか。
それならよかった。
ハンバーグの量増やしとくね。」
「さんきゅーな。」
よかった…。
とりあえずまだこの関係でいられるみたいで一安心だ。
文化祭…早く来て欲しいな。
そしたら遊佐とその時間ずっと一緒にいられるな。