結局遊佐はハンバーグを頼んでいた。
…本当に好きなんだな。
ちなみに私はパスタ!!ペペロンチーノ!!


美味しくいただきました!!




ご飯を食べてしばらく話をしているともう8時前になっていた。



「すごい時間経つの早いねー…。
もう8時前だよ?」



「なんかお前と話してると時間早いわ。
…帰るか、家まで送る。」



「家までわざわざいいよ。」



「時間的にも遅いし送る。
…それに俺とお前、最寄駅1つ程違うだけで近ぇし気にすることねぇよ。」



「え…知ってたの…?」



私はもちろん知っていたけど、遊佐も知ってたということに驚いた。
最寄駅の話なんてしてないのに、知っててくれてたんだなー…。



「あ…いや、たまたまお前が一つ前で降りてるのを見たからさ。
ほら、行くぞ。」



少し照れているのか早口で店から出ようと促された。
初めてこんな遊佐を見れたことに心の中で喜んだ。



会計は遊佐が払ってくれた。
私も払うと言ったけどファミレス代くらい払う、と却下されたので大人しく甘えることにした。



結局遊佐は私の家の近くまで送ってくれた。




「食事も送ってくれたことも、本当にありがとう。
今日すごく楽しかった。」



「別に。
…俺もまぁ楽しかった。
またどっか行こうぜ。」



「うん!!
それじゃぁ気をつけて帰ってね。
本当にありがとう。」



「じゃぁな。」



「ばいばい!!
また学校でね!!」



遊佐に手を振って別れを告げたあと、家に帰った。

部屋に行き今日あったことを振り返ってみた。
いつも以上に話ができて、たくさん笑って、遊佐の照れた顔も見れて…




「幸せすぎるーっ!!
…本当に、このままでいたいな。
このまま…この関係でいたい……。」



本当の恋人になれなくても
今のこの関係が私にとっては幸せ。

一緒にお出かけできて
一緒にお話できて
一緒に笑いあえて


……この時間を手放したくない。