そんな私に対して何の反応もない遊佐をちらっと見ると、前にみたいに目を見開いていた。


…さすがに引かれたかな。



「…すげぇな。
んなこと初めて言われたわ。

まぁ俺は黒とかシンプルなやつの方が好きだな。
周りはあんまり勧めねぇけど。」



「私的には黒系の方が似合うと思うよ。
あ、もしよかったら今度ショッピもング行こうよ!!」



しーん…となり、自分の失態に気づいた。
デートだなんてありえないよね。
必要以上に会うなんてもってのほかだし…。
やってしまった。


落ち込んでいると、しばらくて遊佐が口を開いた。



「……行くか。
ショッピングモール。
横でぎゃーぎゃー騒がねぇんなら行ってもいい。」



「ほ、ほんとに!?
私騒がないし大丈夫!!
ありがとう!」



「まぁ趣味分かってくれてるようだし、買い物しやすいからな。
また日決めるぞ。」



「うん!」



やばいやばい。
嬉しすぎて夢みたい!!
学校以外で会えるなんて、一緒にショッピング出来るなんて…っ!!



心の中で踊りながらその後も遊佐と話をしていた。