「遊佐は普段何してるの?」



「ツレと遊んだり、部屋で寝てたり。
そういうお前は?
部活休みの時とか何してんの?」



「私は…台本読んだり、演劇のビデオ見たり、買い物行ったり、色々してるより」



放課後に部活がなかったり、早く終わったら公園に行くけど、それを言うと確実にこの関係は終わるから口が裂けても言わない。

…でも本当にどうしたんだろう。
いきなりこんな質問ばっかりするなんて…。



「いつもと様子が違うけどどうしたの?」



「何が?」



「いや…だっていつも誰も来ないここではお互い無言だし…。
何かあったのかなって。」



「あぁ、ただ仮でも彼女の事何も分かってねぇと不便だろ?」


「確かに…
じゃぁお互い少しずつ知っていけたらいいね。」



理由はどうであれ、知ろうとしてくれてる事にすごい嬉しかった。
あまりの嬉しさに顔が緩みまくってる気がする…。


心の中で喜んでいると、遊佐が私を見て目を見開いていた。
もしかして顔に出過ぎてて私の気持ちに気づいたとか…?
それだったらやばい…。



「…どうしたの?」



「いや…なんでもねぇ。」



それ以上はお互い喋らなかった。
でも雰囲気からして私の気持ちに気づいてはないと思うから、とりあえず一安心。



こうしていつもと違った昼休憩を終えた。