相変わらずの無言の空間。
この空気にもかなり慣れてきた。
黙々といつもどおりお弁当を食べていると、遊佐から話しかけてきた。
「…お前さ、部活忙しいか?」
「忙しくないって言ったら嘘になるけど、そこまでかな。」
「…部活、演劇部のエースなんだろ?
今何やってんの?」
「周りからはそう言われる。
今は文化祭や大会のために練習してるの。」
「あー…そういや毎年文化祭の時やってるな。
見に行ったことねぇけど。」
「1回舞台でするだけだし、しかも強制的に見てもらうとかじゃないからね。
だからこそ、わざわざ身に来てくれてる人にとってより良いものを…って思ってる。」
「ふーん。」
今日はいつもの違って色々話しかけてくる遊佐を不思議に思いながら、私も話しかけた。