「………。」


誰もが言葉を失い、金色の鳥が飛び立った窓を茫然と見ていました。



ーそんな中、一番最初に正気に戻ったのは陛下でした。


「と、逃亡だ!罪人が逃げたぞ!」


静かな謁見室に、陛下の声が響き渡ります。


「皆の者、今すぐ追うのだ!」


その声を聞いた騎士達はようやく正気に戻り、即座に隊を組んで足早に謁見室から出ていきました。