ありがとう。君を好きになれて幸せでした。

『キーンコーンカーンコーン……』
やっと長い1日が終了した。
私は、東雲佳織。頭が悪いほうじゃないけど、運動は全然できない、帰宅部。
「佳織ちゃん、バイバーイ!」
「うん、バイバーイ!」
友達とわかれて図書室へ。本を借りてから、20分くらい図書の先生とお話をするのが私の日常。
「よし。じゃあ先生、帰りますね。」
「気をつけてねー!」
鞄を背負って昇降口へ。………ん?
『ただいま修理中のため通れません。体育館脇の玄関から下校してください。』
………めんどくさいなぁ。ウチの学校には玄関がふたつある。体育館脇の玄関は部活用だから、滅多に使わない。
昇降口にある靴を持って、そっちの玄関へ。初めて使うから不思議な感じ。いつもと風景が違うからかな。
………そんなこと、どうでもいい。早く帰ろう。そして私は、テニスコートの前を通って自転車小屋へむかう。
テニス部の部活は初めて見た。そこで出会ったんだ。テニスコートで、一際輝く君に。