ケーキを作り始めた雪。
「しっかりみとけ」
そう言いながら華麗に片手で卵を割る。
あたしは苦戦したのに…
雪は手際よくケーキを作ってる。
生地をオーブンで焼いてる間に
生クリームを作ったり
フルーツを切ったりと手際よい。
そんな雪に見惚れてしまう。
焼き上がったケーキを取り出して
可愛くデコレーションする。
雪の顔を見ると今まで見たことない笑顔で、思わずドキッとしてしまう。
「あんた…一体何者??」
「雪だけど?」
いつもと全く違う声のトーンで
可愛い笑顔で答える雪
「それは知ってるよ」
「食器洗い手伝ってくれる?お願い」
嘘、これは幻だ。
「う、うん。」
「お礼に、カップケーキ作るね♪」
語尾に‘♪’が付くぐらいるんるんしてる…

