「着いたよめいちゃん」
どっかに飛んでいた意識が戻る。
「ふー、爽翔さんの彼女っていう設定でしよ?あたしには無理だよ。演技なんて苦手だし…」
「え?演技なんてしなくていいよ!」
と満面の笑みで言われ車を降りる。
演技しなくていいって、
どういうことなの?
家に入る前に聞いとこう!
「爽翔っ!演技しなくてもいいってどういうこと?」
「そのまんまだよ」
と急に手を繋いできた。
キュンとした自分がどこかにいた。
「演技じゃなくてね、本当に俺の彼女になればいいんだよ。メイ」
手を繋いだままドアを開けると
そこには、階段を降りている悠稀がいた。
1番見られたくない人に見られた。
気まずい沈黙を破ったのは
「何、彼女ってこいつなわけ?」
悠稀だった。
「そうだけど?俺の彼女」
繋いでいた手を解いて、肩を寄せられる。
「ふーん。それより、腹減ってるから早く家にあがってくれない?」
そう言い残して消えて行った。
もうなんなの。
「早くあがろっか!」
「うん」
楽しまないと。
ブルーの気持ちじゃBBQは台無し!!

