「ただいま〜」 どっからかわからないけど 誰かの声がした。 「お兄ちゃん?どこ~」 だだだだだだだっていう足音が 聞こえる。 「お兄ちゃ〜ん」 とドアが開く。 「あんた誰?」 可愛らしい口の悪い男の子でした。 「愛飴です。君は?」 「知らない女に名前なんて言わねー」 声のトーンが低くて、 顔とあってない。 「名前ぐらい言ったっていいじゃん」 「雪だ。」 「雪?」