カタオモイからはじまる恋


菜奈さんが帰った後、
私の中で時間が止まったように感じた。

ずっと繰り返される質問。


''誰かを好きになったことある?''


そりゃーあるよ。ある。
って言いたいのに言えない。



「もーしもーし」

視界にだれかの手のひらが写る。

「あ、、はい」

「生きてたよかった〜」

とホッとしてるマッシュボーイ あおいさん

「何時間も頭抱えながら指1つ動かさずいたからさすがに焦りましたよ」

時間は私の中だけで止まってたみたい

店内の時計を見る。
ー 20:10

帰らなくちゃ。

「起こしてくれてありがとうございます!お会計して帰りますね!!」

「ちょっと待った」

席を立った私を止めるあおいさん。

「これ、菜奈さんの連絡先」

「え」

「帰り際僕に渡したんですよ。それと、僕任務を果たすまで帰せません」

よかった。だって連絡先ないから連絡しようがないって焦ったもん。

それより
え、待てよ、ちょいと待てよ

「はい??任務?」

「そう。任務。だからメイちゃんなんだよね?座ってくれますか?」

「いや、でも帰らなくちゃ」

「そんな状態で帰せません」

「いやいや、帰りたいーー」

「ダメです。お客様お座りください!」

「は、はい!」

負けた。

私の邪魔してどうしても帰らせてくれないこのマッシュボーイは何者なのだ。