カタオモイからはじまる恋


「俺は和食が食べたいかな?メイは?」

「あ、あたしも!和食が食べたい!」


本当はそんなことない。
でも、この2人から離れたかった。
それだけ。

「今から別行動でいい?メイ行こ」

手を強く握られてどこかへ連れてかれる


2人から離してくれた。
本当に爽翔は天使だよ。

「とんかつでいい?」

「へ?」

「お昼。とんかつでいい?」

「うん!」


サラダ、ごはん、みそ汁お代わり自由の
とんかつ定食を頼んだ。

ごはんはお代わり3回して、
みそ汁は2回、サラダも2回。


そんなあたしの姿を見て驚いている爽翔

「いっぱい食べるね」

笑いながら言うから恥ずかしくなる。

「いつもはこんなんじゃないから」

「いいよ。俺はいろんなメイを知りたいし。」

爽翔…あたしでいいの?
なんでそんなことを言ってくれるの?

「あたしが好きな人できるまで…」

「ん?」

「好きな人できるまで一緒にいられないかな?こうやって…」

爽翔は何も言わずただ黙っている。

「やっぱりだめだよね。」



「そんなことない!メイは俺のこと好きになるんだから。」