カタオモイからはじまる恋


「どこか行きたいとことかある?」

爽翔が皆に聞く。

「観覧車乗りたい!」

そう言ったのはあたしで。

朝1時間も時間に余裕を持ったあたしは
今日のデートのことを考えて、

デートでやりたいことを
小さなメモノートにも書いた。


1番やりたかったこと…それは…

観覧車に乗ったことないあたしにとって
デートで観覧車に乗ることだった。

「観覧車パス。」

悠稀のこの発言であたしの夢は
儚く散っていった。

「また今度2人で遊園地行って観覧車乗ろっか」

爽翔は落ち込んだあたしを励ます。