満面の笑みでそう言う遥姫ちゃんは 小さい時の笑顔と変わらない。 「でも、雪のチョコカップケーキはすごいうまいんだよ!うちのお店で雇いたいぐらい!!」 「「「お店?」」」 爽翔、雪、翔子さんの声が揃った。 「知らないの?メイちゃんのお父さんはあの有名なケーキ屋“Dulce Amor”(ドゥルセ アモル)の社長なの♪」 あたしと遥姫ちゃんの出会いは 小学校ではなく、 お父さんのケーキ屋さんだった。