「そっかあ、でも男子が入ってくれたの、良かったね」
「はい!あたしもうさっきからインスピ湧きまくりなんですっ!」
「お、楽しみ〜」
「あのぅ……」
「んん?三橋君どうしました?」
「これもう良いですか?あと、そのインスピというのは……」
「インスピレーションです。あたし今度のDフェスに個人誌出す予定だったんですけど、なかなかネタが浮かばなくて〜」
あ、このカッコやめて良いかの質問無視された。
「あの、野々村先輩、Dフェスってのは」
「東京国際同人フェスティバル。自作の小説とか漫画とかゲームとかの即売会。世界最大規模で、ウチは毎年文芸部でブースを出してる。年2回、夏と冬」
すげえ、犯罪まがいの内容以外でこんな喋る町田先輩初めて見た。



