また放心してたし!!

もうどうしたらいいのかな!!!


「目を開けたまま寝るってそういうことなんですね!」


『あ、はい、すみません。』


何だか自分が吐いた嘘に助けられたよ。


男は感動してるし。


めっちゃピュアだな。


あ、本題。


『あの、すみません。それでお返事は...』

「そのことなんですけど、僕と繋がりたいのか兄貴と繋がりたいのかはっきりして頂きたい、です...」


『それはもちろん!....』


「もちろん...??」


『あなたに決まっています!よ!!』


よ!!で強調の効果を狙ってみた。

そしてこれは嘘だ!よ!!

繋がりたいのはあなたの兄貴さんです。


「本当ですか⁈わー!すごい嬉しいな!!君は本物だね、きっと!」

そんな事知らずに無邪気に笑う男。

マスクで声がこもってるけど、

なんだかすごい嬉しそう。

でも罪悪感がすごい。

あと、うちのこときっと本物って

言ったよね。何だろう。

やっぱり兄貴がアーティストだと

色々大変なのかな。


『よろしくお願いします!あ、あたしは如月夢愛って言います、高2です。』


「齋藤悠太郎っていいます。高3です。こちらこそ宜しくお願いします!」


お互いぺこぺこしあって、

軽い自己紹介終了。

bu●pで連絡先もgetした。

悠太郎さん、1こ上だったんだね...

無礼の数々お許し下さい...





哀斛の隣に一歩近づいちゃった♪


それはあたしのただの幻覚だったのかもしれない。

事態は私が想像もしなかった方向に

動き始める.....