って...
そんなこと考えてる場合じゃない
この男に近づいて、
哀斛とお近づきにならないと。
『あ、あのー!今度今日のお礼がしたいんですけど名前と連絡先教えてもらってもいいですか?』
我ながら突然すぎるな、とも思ったが、
咄嗟に吐いた言い分にしては上出来なんじゃないか。とも思う。
ついさっきまで、オトすことにした。
とか言って(心の中で)
高飛車なオナゴになっていたあたしだったけど
やっぱり返事もらうまでは緊張する。
なんてったって
女子校に通っちゃってるもんだから
毎日話す男子=父(男子とは呼べない年齢)
だし、
男性と恋愛するなんて行為は
小学5年生以来微塵もない。
つまり、まあ、あれだ。
処女です。
「-----・・・です」
『そうだよ!』
「えっ⁈」
『えっ⁈⁈』
われにかえったよ、今。
緊張してた割に返事聞いてないし。
処女です。と「-----・・・です」
勝手にリンクさせて返事するし。
うちって自分で思ってるより
結構「ヤバめ」ってやつなのかもしれない。