今まで頑なに守ってきたもの


それはなんだったのだろう



一人ぼっちの砂浜


不安と孤独とジレンマ


一人でいいはずなのに


愛されなくていいはずなのに


悲しい風の囁きに


しがみついた



城跡にまた城を作る


波は容赦なく城を襲う


何度作れども


砂の城の姿は無い



結局は


己から閉ざしていた


誰からも干渉されないように


けれど誰も許さない


自分だけ逃げ込むための


たった一人だけのスペースは


いとも簡単に破滅した




虚無ともどかしさが


身体の心から肢体まで


電気が走るように襲った