ざわざわと 胸が散るような嘆き 苦い珈琲のような黒が 身体の裡から零れ落ち 淀んだ闇を作る あてどもない白から 闇に侵食された場所に 気付いた頃には 溶けていた 黒を纏い 白を穢す この場所から 一歩踏み出せば 白に似合わない闇が 浮き彫りにされる 闇の片隅に生きている あてどもない白から 染みになった場所で生きている