筋書きから逸れたシナリオを


嘲笑いながら書き付ける


どの話もハッピーエンドにはしてやらない


苛立ちを暴くように


尖ったエンピツを空に投げつけ


怒りを含んだ雲に刺してやった


青光りした雷が自分に落ちる


焼け焦げた心臓が


微かに動いているのが腹立たしくて


自嘲した



焼き付けた心臓が


血を取り戻すかのように


初めて悲しみを知った


頬を伝う泪


黒くて苦い


堕落から呼び覚ます


覚醒の味を知った