散華の麗人

柳は風麗が自分に怒るだろうと思って身構えていたが、風麗は予想に反して何も咎めなかった。
『両親が処刑された時も、同じか?』
ぽつりと問う。
ずっと問いたかったことなのかも知れない。
『あぁ。あの時は、自由を手に入れたようで少し嬉しさもあったかな。』
そう答えて驚いた表情になった。
風麗が真っ直ぐ柳を見据えたまま、泣きそうな顔でいたからだ。

『風麗。貴方は強く在りなさい。』
『母様ー!!』
ただ、見ていることしか出来なかった。
母が身代わりとなったあの日。