散華の麗人

発言に驚く様子はない。
「それは独断のことやな?」
「当然。あの国王がそんな手を命ずる訳がない。自国の武勇を過信している故に作戦など要らぬと思っているのですから。」
リアンは嘲るように言った。
「そして、今度は貴方を殺せと言う。」
「なっ!」
一正は目を見開く。
リアンは反応を伺うような視線をしている。
「僕は清零国王に殺されない為に貴方を殺す必要があった。だから此処に同席した。しかし、貴方は軍師として取引をした。これで、殺す必要は無くなったわけです。」
淡々と情報を細やかに説明するリアンに一正は険しい表情のままで対峙する。