散華の麗人

陸羽の案内の元、清零国王は奥の方の部屋へ行く。
そして、一正はリアンと共に廊下を少し進んで、視線でリアンの傍らの月夜を牽制する。
リアンに向き合い、言葉を発した。
「あんたの狙いは何や。」
「はて、何の話でしょう。」
リアンは笑みを浮かべる。
「戦でのこと、忘れたわけではあるまい。」
国王らしい口調で問う。
「あぁ。妖の集団に打撃を受けた時のことですか。」
クスクスと笑う様子は隠すことを諦めたというより、隠す必要が無くなった様子でもあった。