散華の麗人

それは寂しさを見透かしてか、裏切られる未来を知ってかは汲み取れない表情だ。
「この世とは、力とは脆きもの。」
「猛き者も遂には滅びぬ、か。」
「いかにも。」
一正は日ノ本という国に伝わる言葉を言う。
清零国王は嘲笑混じりに頷いた。
『日ノ本という国に……“猛き者も遂には滅びぬ”という言葉があります。どんな者も永遠など存在しません。いずれは滅びます。』
かつてリアンが言った言葉が過る。
永遠などない。
この国王が言うように、脆く儚いものなのだと一正自身は理解していた。
「ならば、主が目指すものは何か。」
「皆が笑える国や。」
その問いに重く、静かに、確かな決意を胸に一正は答える。