場所は広間ではなく、狭い客間だ。
接待役は与吉郎がしていた。
与吉郎の接待に元成田国王と思われる人物は満足そうだ。
一正の隣に風麗が居る。
「あんたは、10歳で即位したそうだな。噂よりもちっこい。……確か今は」
「15じゃ。無礼者!」
「せやな!」
国王は偉そうに言う。
そのことに対しては一正は特に何も気にしていなかったようだ。
(流石、心が広いな。)
今まで“国王”という存在の人物を見ていっていた上で、敗戦国の王がこのような態度を取ることを咎めないのは稀有なことだと風麗は感じた。
「……5年前に前国王が死去して以来、絶大な政治能力と良い家臣に恵まれ、国民からの信頼も厚いと聞き及んでおります。」
風麗は知る限りの情報を一正に教える。
「すっげーな!」
一正は風麗の言葉に驚く。
「俺は辻丸。あんたに従う気はない!」
はっきりと言い切った。
接待役は与吉郎がしていた。
与吉郎の接待に元成田国王と思われる人物は満足そうだ。
一正の隣に風麗が居る。
「あんたは、10歳で即位したそうだな。噂よりもちっこい。……確か今は」
「15じゃ。無礼者!」
「せやな!」
国王は偉そうに言う。
そのことに対しては一正は特に何も気にしていなかったようだ。
(流石、心が広いな。)
今まで“国王”という存在の人物を見ていっていた上で、敗戦国の王がこのような態度を取ることを咎めないのは稀有なことだと風麗は感じた。
「……5年前に前国王が死去して以来、絶大な政治能力と良い家臣に恵まれ、国民からの信頼も厚いと聞き及んでおります。」
風麗は知る限りの情報を一正に教える。
「すっげーな!」
一正は風麗の言葉に驚く。
「俺は辻丸。あんたに従う気はない!」
はっきりと言い切った。

