しかし、ふと過る顔。
自ら切った縁がふつふつと胸を焦がす。
(奴が余計なことを言うからだ。)
雅之は苛立つ。
思い出させた一正と思い出してしまった自分に。
そして、かなわぬことだという現実に。
「……面倒な糞餓鬼だ。」
悪態を吐き、息を吐いた。
冷たい風が頬を撫でる。
(俺は、後悔はしていない。)
そう思いながら遠くを見た。
自ら切った縁がふつふつと胸を焦がす。
(奴が余計なことを言うからだ。)
雅之は苛立つ。
思い出させた一正と思い出してしまった自分に。
そして、かなわぬことだという現実に。
「……面倒な糞餓鬼だ。」
悪態を吐き、息を吐いた。
冷たい風が頬を撫でる。
(俺は、後悔はしていない。)
そう思いながら遠くを見た。

