話し終わって、風麗は自嘲気味に笑った。
「私は、守れなかったのです。」
一正は“そうか”と静かに言った。
「……今まで、5人に仕えてきました。その全て、守ることはできない。」
「16でそんなにか。道理で、名前が轟く訳や。」
「あんなの、誇張ですよ。」
風麗は悲しげに言う。
「主だった人は……誰かに殺されて、死んでしまった。傭兵なのに、守れない弱者です。」
「風……」
「しかし、今回はそうはいきませんよ。」
かける言葉を探した一正に風麗は挑むように言った。
「貴方を、守ってみせる。」
真っ直ぐ、澄んだ眼だ。
「……あぁ。当然や。」
一正は笑って応えた。
「私は、守れなかったのです。」
一正は“そうか”と静かに言った。
「……今まで、5人に仕えてきました。その全て、守ることはできない。」
「16でそんなにか。道理で、名前が轟く訳や。」
「あんなの、誇張ですよ。」
風麗は悲しげに言う。
「主だった人は……誰かに殺されて、死んでしまった。傭兵なのに、守れない弱者です。」
「風……」
「しかし、今回はそうはいきませんよ。」
かける言葉を探した一正に風麗は挑むように言った。
「貴方を、守ってみせる。」
真っ直ぐ、澄んだ眼だ。
「……あぁ。当然や。」
一正は笑って応えた。

