そして、誂う。
「何や?心に決めた相手でもおるんか。」
「本来の国王の血が入らぬ跡継ぎなど、不本意だと言っているのだ。……まぁ、そんな思考に至る程の馬鹿の血など、入らない方が後の為だろうがな。」
からかいに刺々しい言葉が返ってきた。
(……馬鹿のくせに、他人の情には敏感だな。)
雅之は舌打ちをした。
「何や?心に決めた相手でもおるんか。」
「本来の国王の血が入らぬ跡継ぎなど、不本意だと言っているのだ。……まぁ、そんな思考に至る程の馬鹿の血など、入らない方が後の為だろうがな。」
からかいに刺々しい言葉が返ってきた。
(……馬鹿のくせに、他人の情には敏感だな。)
雅之は舌打ちをした。

