散華の麗人

その後、陸羽には呆れられた。
『またか。主は真に財政を考えぬな。』
『でも、人選を間違えはせん。』
『……相違ない、と言っておかねば立場がなかろうな。』
『はい。その通りです。全くもって仰るとおりです。』
一正は明後日の方向を向きながら素直に認めた。
『茶々。このバカモノをしっかり教育せい。』
『御意。』
茶々は深々と頭を垂れた。
そして、一正を見る。
『私を雇ったからには、覚悟してください。』
容赦する気がない表情で言った。