リアンのところには風麗がいる。
（何で、こんな奴に……）
風麗はそう思いながら、リアンに御膳を出した。
「ありがとうございます。」
リアンは礼儀正しい仕草で御膳を食べる。

しばらくすると、突然、襖が開いた。
“ガラッ”
「リアン!!風麗!!」
「へ？」
「は？」
姿を現すなり、叫んだ一正にリアンと風麗は目を丸くした。
「祭することにした！」
「寝言は寝てから言って下さい。」
風麗は驚くこともせずに冷静に言った。
「成田国へ戦を仕掛けるこの時期に祭など」
「拒否権はない!!」
「……貴方という人は」
（本気か？）
リアンが呆れている。
「あと、新しく傭兵を雇った。」
「貴方は人の話を最後まで……って、え？」
リアンは一正を驚いた表情で見た。

「新しく傭兵を雇った。」
一正がもう１度言うと、時が止まったように静かになった。

「はぁあああっ!?」
少しして、リアンと風麗が叫んだ。