散華の麗人

暫くして、斥候が来た。
「陛下!!」
血相を変えた様子の斥候を見て、一正は嫌な予感がした。
「……何や?」
いつもと変わらぬように答える。
「はっ。……屋敷の方で」
「?」
意表を突いた報告に一正は間抜けな表情をした。
「はい。檍殿が危篤とのことです。」
「……わかった。」
千代と視線を交わし、頷いた。