雅之は口角を上げる。
「近距離タイプと遠距離タイプ……間合いが勝敗を決める。」
「どうだかな?」
一正は蹴りで雅之の鳩尾を突き飛ばす。
空いている手で雅之は防御し、僅か後ずさった。
「これでも、かつては結構な手柄を取っていたんやで?」
「ほぅ?」
雅之はそう言って跳躍し、刀を振った。