そして、地図を出した。
「大村隊を指揮し、進軍させよ。わし達も合流する。」
「……はい。」
説得することを諦めて千代は承諾した。
「茶々。」
「……」
返事はしないが、跪いて頷いた。
「済まないな。わしは、こういう男なんや。」
(この襲撃が……予感通りか、否かを確かめる。)
そう言って、去った。