散華の麗人

風麗はすぐに表情を消して、一礼をし、姿を隠した。
「もうじき日が落ちます。」
「早に行かねば。」
千代に与吉郎が言う。
「陛下?さっさと進みますよ。ぼやぼやしない!」
「わかっとるわ。あんたはわしの母親か!」
一正が口を尖らせる。
「何を申す!わらわはそちの20下ぞ!」
「えぇ!?」
茶々は思わず驚いて、口をおさえた。
「……えっと、えっと」
困っている茶々に檍はクスクスと笑む。