散華の麗人

一正が振り向く。
「風麗。」
そう、名前を呼んだ。
即座に一正の傍に来る。
「ここに。」
そう言うと、跪き、そっと見上げた。
「あれは、あんたがやったのか?」
「はい。」
即答した。
敵を倒したところで咎められないだろう。