散華の麗人

男達は風麗に気付かずに話を続ける。
「もし、死んだりしたら」
「縁起でもねぇこと言うなよー。」
「もし、だよ!」
笑い合いながら話す。
その言葉に、風麗はビクッと反応した。
(陛下が、死ぬ?)
冗談だ。
タチの悪い憶測だ。
分かっていても、胸の奥が痛む。