雅之は嘲笑するように、ニィッと嗤う。 「随分と甘いな。」 そう呟くと、王室に入っていった。 唯の乳兄弟。 乳母が同じだけの者が紡ぐ未来に期待する愚かさに自嘲した。 まだまだ、情が捨てきれない未熟さに笑えた。