風麗の目の前に現れたのは一正と瓜二つの顔の男性だった。
なにもかも同じで、違いは服くらいだ。
男性には表情がない。
「貴様が細川の傭兵か。」
はっきりと低くその男は尋ねた。
尋ねたにしては確信を持っているようでもあった。
瓜二つの顔と声で対峙する男性はじっと見据える。