リアンは迂回して、農村地帯に早めに着いた。
辺りには農民の振りをした兵士と農民とが混ざって農作業している。
平凡な光景だ。
少し歩くと、人通りが少ない場所に出た。

「……月夜。」
「はい。」
月夜は返事を返して笑む。