一正は前を見た。 「今はそんなこと考えている場合ではな……」 そこで、言葉が途切れた。 不自然な途切れ方に傍にいた茶々が首を傾げる。 ぐらりと一正の身体が傾く。 「陛下!!」 茶々がそれを支えて、手綱を持った。