散華の麗人

一正にははっきりと道が見えてるようだ。
「わしは夜目がきく。」
そう言って夜道を真っ直ぐ進む一正は、まるで、民を導く光のように見えた。
(……これが、細川一正という男。)
茶々は目を見開く。