ヨミは眼をぱちくりさせ、
「わかりました」
そのヨミの顔を見て、ウィンレオはその頬をぐにぃと持ち上げ、
「にやっと笑えぃ。わかりましたじゃなくてわかったでいい」
「いはいでふ……」
「気のせいだ。ですとかますとかもいらない!オーク、ここら辺もきちんと教育しておけよ?」
やっと解放されたヨミは自分の頬をさすって、オーキッドはにこにこ笑いながら、
「わかったよ、王様の御命とあらば、なぁんてね。で、ウィンレオ、今日は何から逃げてきた?」
ウィンレオはひょい、と肩をすくめて、
「結婚話」
あっさり言った。オーキッドは苦笑した。
「外交官の娘やら、大臣の娘やら、いろいろ紹介されているだろうに、お前が王となって三十年近く経つというのに、妻を持とうとしない。それはやはり好ましくないぞ」
オーキッドの言葉に、ウィンレオはすねたように口を尖らせ、
「お前までそんなことを言うのか……」
「で、相手は?」
「いろいろ言われているんだが……最有力なのは、大臣の娘のソフラス=ヤンドルガー嬢だな」
名前を聞いたとき、オーキッドの眉がぴくんと跳ねた。そして、言葉を選ぶように、
「あまり……良い噂を聞かない娘だな」
「そういうことはよくわからないんだが、会ってみたところ、美しい女だったが、あまりいい気はしなかった。自分の美しさと父親の地位を鼻にかけているところがある」
すぐ近くで話を聞いていたヨミは目をぱちくりさせた。
「だが……結婚しないわけにもいかないんだろうしなぁ……仕方がないから受けようと思うんだが――」
王はため息をついた。
「わかりました」
そのヨミの顔を見て、ウィンレオはその頬をぐにぃと持ち上げ、
「にやっと笑えぃ。わかりましたじゃなくてわかったでいい」
「いはいでふ……」
「気のせいだ。ですとかますとかもいらない!オーク、ここら辺もきちんと教育しておけよ?」
やっと解放されたヨミは自分の頬をさすって、オーキッドはにこにこ笑いながら、
「わかったよ、王様の御命とあらば、なぁんてね。で、ウィンレオ、今日は何から逃げてきた?」
ウィンレオはひょい、と肩をすくめて、
「結婚話」
あっさり言った。オーキッドは苦笑した。
「外交官の娘やら、大臣の娘やら、いろいろ紹介されているだろうに、お前が王となって三十年近く経つというのに、妻を持とうとしない。それはやはり好ましくないぞ」
オーキッドの言葉に、ウィンレオはすねたように口を尖らせ、
「お前までそんなことを言うのか……」
「で、相手は?」
「いろいろ言われているんだが……最有力なのは、大臣の娘のソフラス=ヤンドルガー嬢だな」
名前を聞いたとき、オーキッドの眉がぴくんと跳ねた。そして、言葉を選ぶように、
「あまり……良い噂を聞かない娘だな」
「そういうことはよくわからないんだが、会ってみたところ、美しい女だったが、あまりいい気はしなかった。自分の美しさと父親の地位を鼻にかけているところがある」
すぐ近くで話を聞いていたヨミは目をぱちくりさせた。
「だが……結婚しないわけにもいかないんだろうしなぁ……仕方がないから受けようと思うんだが――」
王はため息をついた。

